分配金がある投資信託の積立を不労所得にできる!でもタコ配に注意

投資信託は分配金が出るファンドも多い

投資信託を大きく分けると、アクティブファンドとインデックスファンドの2種類があります。
この内、アクティブファンドの多くは分配金が設定されており、年1~12回ほど支払われます。
こうした分配金は保有口数に応じて金額が変わるものの、積み重なれば毎月数万円を得ることも不可能ではありません。
そのため、売れている投資信託の多くは分配金が出るアクティブファンドが多いのです。

ただ、投資信託を不労所得とするためには投資資金が必要になります。
元本が割れてしまうリスクもあるため、一度に大量のファンドを買うのはリスクも大きいでしょう。
しかし、現在の投資信託は毎月一定額ずつの積立が可能であり、毎月数千円からファンドを購入し、リスクを分散できるのです。

この投信積立を利用すれば、長期的に安定した不労所得を得ることも難しくないでしょう。
株式投資やFXで不労所得を得ている方は少なくありませんが、一度に多額の資金が必要になるほか、自分で売買を行わなくてはいけません。
資金も手間もかかるため、初心者向きの不労所得とは言い難いのが実情です。

一方の投信積立は、時間こそかかってしまうものの、最初にまとまった資金は必要ありません。
時間を分散させて徐々に積み立てていきますので、他で安定した収入を得ているなら欠点とはならないでしょう。
更に一度積立設定を行ってしまえば、後は証券会社が毎月自動で投資信託を指定金額分購入してくれます。
手間もかかりませんので、ほったらかしにできるのが最大のメリットと言えるでしょう。

投信積立の場合、最初は得られる分配金の額こそ少なめですが、ちりも積もれば山となります。
積立額が増えていくと徐々に分配金の額も増え、最終的に年間数十万円の分配金が得られるようになるのです。このような分配金を得て生活を送っている方もいますが、実際にこれを不労所得としている方も中にはいます。

さほどメジャーな不労所得の種類とは言えませんが、投信積立は一つの選択肢となります。
特に投資初心者の方や、気軽に始められる不労所得をお探しの方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?

分配金は不労所得になるがタコ配に注意

分配金が出るファンドでは、決算のたびに保有口数に応じた分配金が支払われます。
しかし、この分配金にも注意が必要で、場合によっては積み立てること自体避けたほうが良いのです。

投資信託の分配金は、普通分配金と特別分配金の2種類に分けることが可能です。
普通分配金は、そのファンドが得た収益を出資者へ還元するもので、純粋な利益に該当するため、正真正銘の不労所得と言えます。
一般的な分配金と言えば、この普通分配金を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?

ただし、もう一方の特別分配金が少々曲者で、正式には元本払戻金と呼ばれています。
この特別分配金は、ファンドによる”収益以外”を出資者に還元しているものであり、純粋な利益には該当しないのです。
収益以外と言っても様々ありますが、ファンドの大部分は個別元本を切り崩して出資者に分配しているのです。

例えば1万口あたり50円の分配金が出るファンドの場合、言い換えれば50円の収益を出せば出資者へ分配できます。
しかし、実際の収益は市況に左右されるため、40円しか収益が出ないことだって十分考えられるでしょう。
すると10円足りなくなるため、元本から10円を切り崩して40円へ上乗せし、出資者へ50円分配するのです。

元本を切り崩して分配を繰り返していけば、いつか元本が無くなってしまい、0になる可能性があります。
このような分配方法をタコ足配当(タコ配)と呼んでおり、投資信託による不労所得を得る上では厄介な存在となるのです。

一見すると問題ないように思えますが、元本を切り崩している点に注意が必要です。
貯金に置き換えると、毎月一定額ずつを切り崩して生活しているのと同じで、お金が増えなければいつか貯金も底をつきてしまいます。

実際にこのようなタコ配を繰り返しているファンドは少なくありません。
各ファンドは分配金の内訳を公開していますが、特別分配金が支払われているものは特に注意が必要です。
分配金で不労所得を得て、かつお金を増やすのであれば、普通分配金のみを支払っているファンドを選ぶべきでしょう。

しかし、投資信託は1万円を基準に優劣を判断できます。
基準価格が1万円を超えたファンドは基本的に優秀で、それを大きく下回ったものは積み立てる価値が無いでしょう。
普通分配金のみのファンドであれば、基準価格が数千円台まで下がることはありません。
ただ、基準価格のみで決めるのは早計ですので、分配金の内訳も確認してファンドを選びましょう。

まとめ

分配金が支払われる投資信託を積み立てておけば、少しずつ不労所得を増やすことも難しくありません。
タコ足配当には注意が必要ですが、優良なファンドを選べば安定した不労所得源となるでしょう。
中長期的に取り組むのであれば、投信積立を検討してみてはいかがですか?

 

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