暗号資産（仮想通貨）で不労所得を得ることは可能

暗号資産は億り人で有名になりましたが、その後はブームが落ち着き、相場は行ったり来たりを繰り返しています。
そのため、近年は以前ほどの魅力はなくなっているものの、不労所得源として見ると検討の余地があります。

暗号資産は、レンディング・ステーキングと呼ばれる方法を利用すれば、高い利回りの不労所得を得ることが可能です。
特にハイリターンを希望する方にとっては、魅力的な選択肢になるでしょう。

ただし、暗号資産のレンディングはその分大きなリスクがあります。
資金を全額失う可能性もあるため、生活資金を投じないよう注意しましょう。

暗号資産（仮想通貨）で不労所得を得るメリットとリスク

暗号資産による不労所得は、さまざまなメリットとリスクがあります。
もしメリットがリスクを上回ると感じた場合、取り組んでみるとよいでしょう。

・高利回りが実現できる

暗号資産のレンディングは、非常に高い利回りが最大のメリットといえます。
資金の効率がよいため、利回りを重視する方は候補に入れてみるとよいでしょう。
一概にはいえませんが、暗号資産のレンディングの利回りは8%前後もあります。

利回りがよいとされる不動産投資の場合、利回りはおよそ5・6%です。
また、株式の配当は2・3%前後で、高配当をうたう銘柄でも5%ほどになっています。

銀行の預金は比較するまでもなく、100万円預けて100円利息が付く程度です。
そう考えると、暗号資産のレンディングは利回りの高さが際立っています。

・放ったらかしでよい

放ったらかしで済む点もメリットの一つです。
不労所得の中には、定期的に時間を割いて取り組む必要があるものもあります。
例えばアフィリエイトの場合、こまめに記事を書いてサイトを集客しなくてはいけません。

暗号資産のレンディングは、暗号資産を預けたらそれで終わりです。
後は何もする必要がなく、そのまま放置しておいて問題ありません。
仕事などで忙しい方や、手間をかけたくない方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

・簡単に始められる

簡単に取り組める点もメリットです。
暗号資産のレンディングは、取引所に口座を開設すれば誰でも始められます。
口座を開設後、資金を入金して暗号資産を買えば、暗号資産による不労所得を得る仕組みが整います。

まとまった資金は必要なものの、資金の問題さえクリアできれば始めることが可能です。
あとは定期的に得られる利息を受け取るだけで、運用をする必要はありません。

・値動きが大きく暴落のリスクがある

一方、暗号資産は値動きが非常に大きく、レンディング中に価値が暴落する可能性があります。
例えばビットコインの場合、2022年初頭には1BTCが600万円近い価格で取引されていました。
しかし、その後は値下がりが続き、6月頃には250万円前後にまで暴落しています。

わずか半年で60%近い暴落がありましたが、他の暗号資産でも同様に激しい値動きをすることがあります。
中には価値がゼロになった暗号資産もあるため、暴落する危険があることは認識しておきましょう。

・レンディング中は暗号資産を引き出せない

暗号資産のレンディングは、基本的に中途解約することができません。
銀行の定期預金のようなもので、レンディング期間中は引き出しに制約がある点は覚えておきましょう。

これは現金化したいタイミングで現金化できないことを意味します。
もしレンディング中に暗号資産の価値が急騰ないし暴落しても、損益を確定できないのです。
また、現金が必要になった時にも対応できないため、余裕資金で取引することが求められます。

・返還してもらえない可能性がある

暗号資産を返還してもらえないリスクも潜んでいます。
一般的な投資商品は、もし証券会社が経営危機になったとしても、投資した商品や資金への影響はありません。
投資商品や投資家の資金は分別管理されているため、もし証券会社に問題が生じても返還してもらえます。

ところが、暗号資産のレンディングはこうした仕組みがなく、返還を受け付けてもらえない可能性もあるのです。
取引所が引き出しをストップした場合、再開されるまでは為す術がありません。

・取引所が倒産するリスク

取引所が倒産してしまうリスクもあります。
暗号資産は経営が不安定な取引所もあり、突然倒産してしまうケースも珍しくありません。
例えば、経営は安定していると発表しながらも、その後1週間程度で破綻してしまう取引所などもあります。

こうした経営の不安定な取引所に暗号資産を預けると、約束された利息を受け取れる保証がなくなります。
また、最悪のケースでは暗号資産が返還されなくなり、資金を丸ごと失うリスクもあります。

まとめ

暗号資産を使った不労所得は、近年注目を集めている手法です。
高い利回りが得られるため、人によっては魅力的に映るかもしれません。

ただし、暗号資産は流動性が高く、ほんの数分で大きく変動する投資商品です。
取引所の倒産などのリスクもありますので、始めるかどうかは慎重に判断しましょう。

 

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