不労所得源としての旨みは無い?太陽光発電のメリット・デメリット
ブームによって爆発的に増えた太陽光発電
世界的に太陽光発電の普及が進んでいますが、
日本でも2010年代から急速に広まりました。
その背景にはオール電化住宅のブームもありますが、
固定買取制度(FIT)がスタートしたことのほうが大きいでしょう。
現在は電力の自由化も進んでおり、
メガソーラーなど売電収入を見越した発電施設も増えてきています。
こうしたメガソーラーは大企業が事業として行っているのが一般的です。
そのため個人には一見無関係にも思えますが、
持て余している土地を活用し、
小規模な太陽光発電設備を稼働させている方も少なくありません。
地球温暖化対策としても有効な手段のため、
今後も太陽光発電の普及が進むと考えられます。
太陽光発電を不労所得にする利点と欠点
太陽光発電は不労所得源としても魅力的であり、
試して見る価値はあるといえます。
候補に入ることは少ないですが、様々なメリットを持っています。
場合によっては挑戦してみると良いでしょう。
持て余している土地を有効活用できる
土地を保有していると固定資産税がかかってしまいます。
処分できずに困っている土地もあるかと思いますが、
持て余しているなら太陽光発電が候補に入ります。
土地を使わずにほうっておくことは勿体無いうえ、
固定資産税がただ生じるだけです。
しかし、太陽光発電設備を導入すれば、
持て余している土地を有効に活用できます。
たとえ立地が悪くても日当たりさえ良ければ問題ありません。
例えば山間部にある土地や、田舎で交通アクセスが悪く、
住宅に適さない土地でも有効利用できるのです。
このような土地をお持ちであれば、
一度太陽光発電を検討してみてはいかがでしょうか?
簡単に売電収入が得られる
不労所得や権利収入を作るためには、
ある程度時間を掛ける必要があったり、労働が生じる場合もあります。
時間を掛けてもそれに見合った収入が生まれるとは限りませんし、
手間を要しても収入が雀の涙、ということも珍しくありません。
頑張るほど儲かる保証もありませんので、
それなりのリスクは覚悟しないといけないでしょう。
一方の太陽光発電ですが、時間を掛けずに売電収入を得ることができます。
太陽光発電設備を揃えてしまえば、
後はほぼほったらかしの状態でも全く問題はないのです。
もちろん定期的なメンテナンスは必要なものの、
労力を要することなく収入を得られるのは魅力でしょう。
電気代の節約に繋がる場合がある
太陽光発電を導入しても売電収入が期待できない場合もあります。
一見無意味に思えるかもしれませんが、
発電がある限りは電気代を節約できることに繋がるのです。
一般的なオール電化住宅は光熱費節約のために太陽光発電を導入しています。
売電収入をアテにする方は多いと思いますが、
自宅の電気として利用すれば電気代節約効果が生まれます。
太陽光発電は二の足を踏むことも多いものの、
上記のようなメリットを受けられるのは魅力です。
特に時間や労力を要さず売電収入を得られるのは、
他の不労所得・権利収入源よりも大きな強みといえるでしょう。
ただし太陽光発電にもデメリットがあります。
絶対に儲かる案件では無いため、以下に留意して検討しましょう。
土地や建物が必要になる
太陽光発電はパネル一枚でも発電はできますが、
売電収入をアテにすることはできません。
遊休地の有効活用をできることの裏返しで、
土地などが必要になるのです。
相応の収入得を得るには、何十枚も並べる必要がありますので、
そこそこ広めの土地が必須といえます。
あるいは住宅の屋根に並べなくてはいけないでしょう。
もし土地や建物を保有していない場合、
太陽光発電は諦めたほうが良いともいえます。
初期投資として数十~数百万円が必要
太陽光パネルの価格は年々下落していますが、
全て揃えるには最低でも数十万円は必要になります。
売電収入を得るためには数百万円の投資が必要で、
これが後々重荷になる場合も考えられます。
また投資資金を回収するのに時間が掛かるため、
事業計画は慎重に練りましょう。
融資を利用する手もありますが、
売電収入のみだと完済までに数年~数十年を要します。
買取価格が下がる可能性もある
固定買取制度は一定額が保証されていますが、
毎年見直しされている点に注意が必要です。
このため、太陽光発電が増えて買取価格が下がるおそれもあるのです。
仮に1kWあたり20円が15円に下がった場合、
1,000kW売電すると5千円の収入源となります。
なお、太陽光発電は天候に左右されるため、
収入の安定性に欠ける点にも気をつけましょう。
曇りが続くと発電量がほとんどなく、
売電収入がほとんど得られないおそれもあります。
まとめ
不労所得・権利収入源は様々ありますが、
太陽光発電もその一つに数えられます。
ほったらかしで収入を得られるのは魅力な反面、
様々なデメリットがあるので注意が必要です。
もし余った土地があり、数百万円の資金を投入できるのであれば、
太陽光発電も検討してみると良いでしょう。
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タグ:太陽光発電